いろいろ足りない

不足分を補いたい

ここまでやねえ

会社が潰れるのは資金が枯渇するのが大半だと思うんだけど、そこに至るプロセスも大体決まってる気がする。
成功パターンにはこれだというものが無いが、失敗パターンはある程度絞られてくるという印象だ。
程々に資金があって尚、失敗していくパターンをつらつらと下から目線で語ってみる。

新しい事業に乗り出す

こんな事業を新しく始めよう。
まぁそこは経営者が好きにやればよいのだが、事前の戦略が不十分なまま始めたりする。製品の完成形を最後まで見通せないにせよ、まずは小さく始めたら良い。一気に舵切りすべきではないのだ。
結果、中途半端に戦力が分散されて、せっかく芽が出かけていた事業は枯れ、新規事業は中途半端なままに終わる。
競合他社に追い抜かれるから中途半端な形でもリリースし続けていく必要がある、という声もあるのだろうが、ならその時間分も計算して事前準備に割いておけよ、とは思う。
そんな準備不足。

スケールアップに失敗

金はある。人を入れよう。人を入れればそれだけ成長が加速する……のは、会社に馴染める風土作りだとか、開発プロセスが明確だとか、多人数をマネジメントできる経験者がいるだとか、組織の成熟度がある程度高くなっているときだと思う。
また、間違っても所属していた会社が有名だったからという理由で人を入れてはいけないし*1、ましてや単に英語ができるから程度の理由で人を入れたりしてはいけないし、人員募集時には即戦力を求めてはいても入社時には即戦力を期待してはいけないのだ。
結果、実力がよく分からない人たちがそれなりの地位で入ってきて、業務知識が一切無いまま役職に就き、現場を混乱させるのだ。
そしてまったく仕事をしない人を量産していく。*2
こういう手法は余程の実力者であれば通用するのだが、そうでない限り他者のモチベーションを下げるだけなのだ。
ちょうど携帯電話の料金に似ていて、末永く使ってる人は割引されず、新規加入者の扱いはすこぶる良いように。
無論、携帯電話会社は顧客の奪い合いになっているので、そういう戦略は理解できるのだが、会社においては長く勤務してきた人のモチベーションが下がって去り、戦力が大幅ダウンするだけだ。


上記はマネジメント不足な領域でもあるしそれについても書くつもりだったけど、お腹が空いたのでここまでにする。
結局は会社の成長ステージによって経営者に求められることも変わるから、経営者自身が成長or変化するか、あるいは経営者を挿げ替える必要があるのかなーと思います。
経営者が昔のままだと失敗します。

*1:人が優秀なのではなく、そういう人でも上手く活用できていた会社が優秀だったんだなと思うことが多い。そして期待はずれな人ほど、そのノウハウを持ち合わせていない

*2:本当に一日中資料を見ているだけの人や、役職に就いていながら何も判断しないし何の方向性も示さないし何のマネジメントもしない人がいる