いろいろ足りない

不足分を補いたい

黒く輝く何か

話の趣旨としては「ざまあみやがれ」の一言に尽きるんだけど、それっぽく書いていく。

風のうわさで聞いたところによると、前職の役員クラスが辞めたらしい。
ホームページを見ても自分がいた頃の勢いは虚しく、そこに並ぶのは一度も会ったことのないステークホルダーだけになっていた。
その人たちが会社にとってどのようなメリットをもたらすかと言えば皆無で、給料を下げろと言ったり実際に旅費の日当を下げたりと、事あるごとに社員の環境を劣悪にしてくれるのだが、それで反発する社員と平然と無茶を言う株主との板挟みにある役員に同情の念があるかと言えば一切ない。
ただ、かつての栄華を思うと少し残念に思う。

変われる瞬間はあった。
きちんとしたプロダクトを作っていれば成功の道はあった。
プロダクトのデザインを提示せず、いつの間にか責任の所在を曖昧にし、最後には社員に責任を転嫁する。
何もできない人間を優遇し、組織づくりを疎かにし、自分はといえば安全圏に引きこもる。
かといえば、なんとか社員がプロダクトを形にした段階で、大きな顔して喧伝しまくる。
無論、実態を知らず良い部分のみをさらに誇張して伝えるのでトラブルは頻発し、火消しでリソースを消耗する。
失敗の原因などいくらでもある。
ここからどうやったら失敗できるんだというところから、全てのアンチパターンを着実に実行し失敗の道を歩んだとさえ思う。

敗戦濃厚。
かつての貯金で生き延びてはいるが、それもいつまで続くのか。
不要な人を切ったと言えば聞こえは良いが、限られた人数で現状を維持するだけでも精一杯であろう。
ただ消耗戦だけを強いられる中で一体何をしようと言うのか。
現に前職の競合は月に1回はプレスリリースを打つ中で、前職はと言えば……。
外野となった今、その詳細を知ることはできないが、それこそかつての役員がやったように安全圏から楽しませてもらおうと思う。