いろいろ足りない

不足分を補いたい

たぶん意識のズレが問題なのでして

ものを作る。早く作れと言われる。
ものを早く作る。言った側は素早くできたことに満足するが、その分、品質は落ちている。
文句を言う、あるいは言われるが、話は平行線を辿る。

ものを作るスピードとその品質を上げるためには、二通りのアプローチがあると思う。
1.品質を担保できるようになってから、そのスピードを上げていく。
2.スピードをそのままに、品質を上げていく。

私は1の方法を好む。2は好まない。
何故なら、1は品質を確保した上で、その上でスピードを上げられる余地を探す、言わば無駄を省いていくやり方で、2は必要なものまで無駄とし既に省かれた作業の中でさらに追加の作業が入る、無理を強いるやり方だからだ。

しかし、競争を重視する人間からは、この考えは理解はされても実行はされない。
そして大抵、その競争とはスピード競争のことで、品質で争うことはあまり視野に入っていない。
この点を指摘しても、あれこれ理屈をつけられ却下される。


……と若干もやっとした出来事があったのでメモ。
もしかすると、実際にはそのような考えは持っておらず、もう少し許容された考えを持っているのかもしれない。
こう思われていると思われている、そのような意識のズレが何よりの問題で、不幸を生み出しているのではと思った次第。
社会での問題はつまるところ人間関係に起因するのは確かだと思うし、コミュニケーション不全がそれを引き起こしているという思いをまた強くした。
心理的安全が確保された、きちんとコミュニケーションができる環境でなら、このようなすれ違いは起きないんだろうなぁと。