いろいろ足りない

不足分を補いたい

ぼくが考えてない最強のうんたらかんたら

引き続き新任された上司より大変素晴らしいマネジメントを受けている。

何かと言えば、エクセルフォーマットで週報・月報を書けと来たもんだ。
百歩譲ってそのエクセルにマクロの一つでも組まれていて、進捗度合いが分かるものであればまだそのような管理方法もわからんでもないのだが、日付一つ取っても表記の統一が取られるような仕組みすらない。
そもそもまず、月単位で作業内容が変わらない定常的な業務ならいざしらず、プロジェクト単位で動いているにも関わらず全体の作業を書く欄が無い。それでいて週ごと、月ごとに区切って報告を出したところで全体の進捗具合が分かる訳がない。アジャイル的なアプローチでスプリントとして定める……という訳でもない。その報告は個人単位で求められており、プロジェクトとしての計画、という訳でもない。そしてそれがまとまり公開される訳でもなく、最も愚かな手法・目的の下、ただ本当に今何を作業しているのか、の可視化を行いたいだけなようだ。意味がない。さっさと物理カンバンでも作っとけと思うのだが(別部署のカンバンが皆の目に見えるところにあるのだがそれが何か気にしたことはないのだろうか?)。
また、使い勝手が考えられているわけでもなく、仮に進捗が遅れているときにわざわざそのようなファイルを作成している暇はなく、本当にマズいときに限って何の役に立たないものになる。一体何を管理しようというのか。
さらにはマズいときにその作業をフォローできるレベルの人間、という訳でもないのだが、これは別の話。

さて、感情のままにぐだぐだと書いたが、ならばと自分ならどうするか、を考えてみたい。
当然、各々のプロジェクトの内容や規模、管理ツールの好みや長所短所、時代によってプラクティスも変わってくるのだろうが、ここでは重要なこと、少なくともこれよりマシになることを検討してみたい(だいたいがアジャイルのプラクティスの引用になると思うが)。

まず自分が求めるとすれば、そのプロジェクトでの全体作業量と消化率、チームの進捗度、そして各メンバーのリソース状況になる。
全体の作業量の把握には時間をかけると思う。全体像の把握無くして後に挙げたものもわからなくなるからだ(もちろん計画段階での確度はせいぜい5~6割くらいだと意識しておく)。また、必須であるものとそうではない選別も済ませておく。
そこさえクリアできればひとまず2週間くらい走らせてみる(=スプリントと同じ)。計画くらいは立てさせるかもしれないが、特にそこでの計画との差異がどうだのといった報告は求めない。
重要なのはその期間終了時でのタスクの消化率とその時のリソース状況だ。その期間でこれだけのリソースでこれくらいのことができたのだから、最終的にはおおよそどの程度の着地点になるかの予測が立つ。
そこで初めて最終的なゴールの設定と必要があれば計画の見直しを実施する。あとはその繰り返し。
少し脱線するが、リソースについても触れておきたい。
良い製品づくりやチームとして何かを成し遂げる上で、タスクを誰か一人に100%割り振るよりも、一人に90%、あと二人に5%ずつ割り振る方が結果として良いものが出来上がると思っている。*1
一人で作るよりも仮に5%であっても複数人からの意見があった方が良いものが出来上がるのはよくある事かと思う。多すぎても駄目なことはあるが数人レベルなら許容範囲であろう。
話を戻そう。
以上の考えに基づいてツール等を選定していきたい。自分の好みから言えばやっぱりバーンダウンチャートが視覚的にわかりやすく良いと思う。タスクの管理で言えばカンバンだろうか。
さらに言えばこれらがまとまって自動算出してくれるような管理アプリがあればなお良い。

仕事をする、プロジェクトを動かす、その上でもっと良い管理や制御方法があるはずだと自分は思っている。
ところがどうやらそうではなく、自分の少なく狭い仕事人生の中ではあまり気にかけない人が多いようで不思議でならない。
何故か無駄な仕事をし、プロジェクトの管理・監視を怠り、炎上していくプロジェクトを多数見てきた。
別に画期的な方法を自分で考える必要はない。その方法は世界中にいくらでもあって紹介もされていれば手法が確立されていたりもする。
ただ自分で考える必要があることと言えば、その方法がそのプロジェクト(人・規模・内容)に合っているか、それだけ。

*1:最高の上司だった人からの受け売り