- 作者: Kenneth S. Rubin
- 出版社/メーカー: 翔泳社
- 発売日: 2014/08/01
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログ (3件) を見る
権限委譲には7つのレベルがあり、レベルが高いほど委譲のレベルも高い。
検索するといろいろ出てくるが、その大半は下記の書籍を参考なり引用しているようだ。
- 作者: Jurgen Appelo
- 出版社/メーカー: Addison-Wesley Professional
- 発売日: 2010/12/28
- メディア: ペーパーバック
- 購入: 2人 クリック: 38回
- この商品を含むブログを見る
以下はエッセンシャルスクラムに書かれていた権限レベルと内容を簡単にまとめたもの。
1.通知:決めたことをチームに伝える。
2.説得:決めたことをチームに説得し、納得させる。
3.相談:チームの意見を聞いて決める。
4.合意:チームと一緒に決める。
5.助言:助言を与えるが、チームが決める。
6.確認:チームが決め、後で聞く。
7.委譲:すべてチームに任せる。
さて、権限を委譲する際での認識の違いについて考えてみたい。
例えば、権限の委譲者は6の確認のつもりだった(のかもしれない)が、チームは1の通知のように認識してしまった事例が実際にあった。
考えられる要因は下記のような内容だろうか。
・委譲レベルが適切でない(あるいは委譲レベルが混在している)
・それは内容に対して適切でない
・それはチームのレベルに対して適切でない
・伝え方が適切でない
・伝える側の役職が適切でない
今回の件に限って言えば、互いの認識の中間であることや、チームのレベル、伝える側の役職からも3の相談や4の合意で決めた方が適切であった。
伝え方においても、判断材料やその背景を十分に共有しないまま急に決めろと言われても、という感しかなかった。
それでいて何故6の確認でやろうとしたのか謎。*1
まぁ自分にとっても5の助言や6の確認は特に難しいとは思う。
チームに決めてほしい内容自体は別にあるものの、その決めてほしいという決定自体は1に該当しそうな感じがするからだ。
とはいえ、伝える側はそういった認識を持った上で伝え方ややり方を工夫すべきだし、あるいはあらかじめ相談や合意を取っておく方が良いのかもしれない。
参考:
developers.cyberagent.co.jp
以前より、権限の委譲についてもやついていたところがあったので*2、これはどのレベルにあたるのか、またどのレベルが適切なのかを考えていければと思う。